さしものGMの舞台裏

セッションであったことなどをつらつらと

FC(フリーキャンペーン)理性と感情5/光る香に誘われての感想

先週終えたFC、「光る香に誘われて」の感想をば。

今回も簡単にあらすじを述べると、とある魔剣を手にした宿のNPCの話です。

その魔剣は、「エスデンハイルの日常冒険者」

自分が居る世界と、無数の並行世界の状況を入れ替える魔剣です。

そしてPC達は、その魔剣の中に入り込み、入れ替えられたNPC達の思いを聞きます。

一人は死んだ弟が居た世界を入れ替えられ、

一人は家族が離散した世界を歩いており、

一人は一生をかけた研究を奪われた。

そして頼まれます。私たちの未来を失わせた、元の世界のNPCの持つ魔剣を壊せと。

 

自らを幸せにするために、別の世界に居た自らを犠牲にする。

己を犠牲にしているのなら、それは間違いではないのでしょうか。

PC達は魔剣を壊す道を選びました。

とあるPCは言いました。

「はい。目の前の悲しいことを回避できる手段があるのに使わない なんて当然だと思います」

「だから、エスデンハイル(NPC)さんは間違ってはいない そう思います」

「でも、わたしは 目の前で憤り、嘆き、傷つき、自分を責めるエスデンハイルさんを見捨てるのは、もういやです」

「だから ごめんなさい」

「その杖、きらいです」

壊す理由もエゴのみ。

また壊さない理由もありはしない。

どちらを選んでも正解だった、ということが解る発言ですね。

あらためて、良いお話が出来たと満足は出来ました。