実験卓の話/ドロチア編
その昔、ドロチアの遊び庭という実験卓をしました。
その内容を簡単に説明をば。
基本ルール
ドロチアの遊び庭、ルール
この先はランダムイベントストーリーダンジョンとなっております。
ダイスを用い、テーブルを進めつつ皆様方にはストーリーを追って頂きます。
2dで場所の決定。2dで要素の決定、2dで秘匿情報の決定です。
使用したテーブル
ドロチアの遊び庭、テーブル
2dの値 |
場所 |
要素 |
ドロチアの干渉 |
2 |
墓場 |
殺人者 |
悪戯な悪意の魔術 |
3 |
刑務所 |
血 |
殺人人形による干渉 |
4 |
地下室 |
蛮族 |
弄ばれた壊れた人間の投入 |
5 |
病院 |
暴力 |
使い魔の悪魔の干渉 |
6 |
泉 |
民衆 |
その場の存在一つに精神干渉 |
7 |
野原 |
人形 |
血に染まったアイテムの投入 |
8 |
街中 |
楽器 |
死霊の解放 |
9 |
神殿 |
大木 |
NPCに対する笑い声 |
10 |
家 |
兵士 |
大きな笑い声 |
11 |
花畑 |
善人 |
気まぐれな優しさ |
12 |
白い空間 |
“自分” |
NPCについての語り |
用意したシナリオメモ
ドロチアの遊び庭について
進むたびに【人形】の過去の運命が悪戯に決定する遊び庭。
【人形】はこの遊び庭を幾度となく歩んでいる。
その為、”前”と違うことがあれば違和感を覚える。
【1話.歩き出す壊れた人形の話】
【人形】が動き始めることから始まる。
その時のシチュエーションは人形次第。
ただ、【人形】は前の記憶を有しておらず、但し前の体感を覚えている。
【人形】は君たちを確認し、君たちと触れ合う。
【人形】はそれとなく体感で、次に進むことを願う。
【N話.ドロチアの干渉】
君たちの横に居た【人形】が歩み出すと、周囲の景色が変わる。
【人形】はその中心に居た。
そして、君たちは幻視する。
【D】の姿を。
【N話.人形の過去】
完全にランダムダイスで【人形】の過去は決められる。
【3話.繰り返す人形の過去】
【人形】が様々な景色に写っている。
全て、【人形】が歩んだ道と言うことが解るだろう。
【人形】はただただ呆然と見ている
【4話.壊れた人形】
次の部屋に入ると、【人形】は消えていた。周囲の景色が変わる。
【人形】は呆然としている。
【人形】はここで壊れた。壊れたように笑い続けている。
そして、【人形】はすっくと立ち上がり、君たちを見た。
【5話.忍び寄るドロチアの影】
【人形】が歩み始める。最後の部屋を見た。
壊れたような人形は、君たちを見据え、そして歩いて行った。
君たちが追いかけると、そこには、【D】の姿がある。
「おつかれさま、人形」と笑い、君たちを見た。
「貴方達が運命を決めたのよ?幸せになれるかもしれなかった。その人形の運命を」
「全てを悟った人形は貴方達を憎んでいる。さぁ、壊し合いなさいな。生き残ったほうをだしてあげるわ」とドロチアは言うと、笑って消えて行った。
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全てのランダムイベントをGMのアドリブで行うため、準備の類がほぼ要らない構成になっております。
これは元から中身のないランダムイベントが苦手な私が生み出した、ランダムイベントにストーリーを如何に付加するか、という試みでもありました。
回した感想としては、ランダムイベントストーリーダンジョンというより、即興劇に近い形になった、との感想も頂きましたね。
結果は好評でしたので、GMスキルを試すには御一考をば。